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ヨーロッパ人間学の歴史 心身論の展開による研究 [ 金子晴勇 ]
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総合評価
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昭和37年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
現在聖学院大学大学院客員教授、岡山大学名誉教授、文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 心身論(人間学的区分法)から見たヨーロッパ人間学の歩み/第1部 古代ヨーロッパの心身論(古代ギリシア人における魂と身体/ギリシア哲学の心身論/ヘブライズムの心身論 ほか)/第2部 中世における心身論の展開(スコトゥス・エリウゲナにおける人間の地位/アンセルムスとベルナールの心身論/トマス・アクイナスとボナヴェントゥラの心身論 ほか)/第3部 近代ヨーロッパの人間学と心身論(エラスムスとルターの人間学的三分法/デカルト学派の心身論とその批判/敬虔主義における霊性 ほか) ヨーロッパの人間学はカントにより構想され、20世紀初めにマックス・シェーラーによって組織的に構築されたが、その歩みは古代にまで遡る。
本書は古代ギリシアのホメロスから中世をへて近代哲学にいたる「心身論」の流れを、原典に即して思想史的に考察する。
ヨーロッパの心身論を、プラトンやデカルトに代表される「魂と身体」として捉える二分法と、オリゲネスにはじまる「霊・魂・身体」とする三分法から捉え、この二つの見方が相互に交錯しつつ展開してきた軌跡を明らかにする。
とくに近代哲学において霊性がいかに変容していったかという閑却されがちな問題にも光をあてる。
著者は従来、「人間の尊厳と神の像」「愛」「自由意志」「両親」「恩恵」など多様な視点から人間学的考察を試みてきた。
本書は大学での講義を踏まえて書き下ろされ、著者の半世紀に及ぶ人間学研究の集大成であるとともに、心身論を中心にしたヨーロッパ思想史ともなっている。
本 人文・思想・社会 哲学・思想 その他
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