万葉集の発明 国民国家と文化装置としての古典 新装版/品田悦一【3000円以上送料無料】
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総合評価
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大多数の人にとってそれは、「天皇から庶民まで」が「質朴な感動を雄渾な調べで真率に表現した」、日本民族が誇る国民歌集というものではなかろうか。
著者は、万葉集についてのこの強固なステレオタイプのイメージはいかにして出来上がったかを問い、 古典が明治近代の国民国家の文化装置として成立したことを、文学史を博捜して緻密な論理で跡づける。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
目次第1章 天皇から庶民まで—『万葉集』の国民歌集化をめぐる問題系(国民歌集の構造/子規の再発見という通念/金属活字版『万葉集』の出現/一八九〇年という画期/国民の全一性の表象)/第2章 千年と百年—和歌の詩歌化と国民化(国民歌集の前史/『新体詩抄』と和歌改良論/国文学と国民文学/子規のスタンス/国民歌集と国民教育)/第3章 民族の原郷—国民歌集の刷新と普及(民謡の発明/万葉びとの創成/異端者伊藤左千夫/教育者の聖典—島木赤彦の万葉集1/伝統の発達—島木赤彦の万葉集2)
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