―マカダミアンナッツの育て方― マカダミアナッツは、亜熱帯地方で栽培が盛んな、樹高が15mほどにまで成長する常緑高木樹です。
直径2cmほどの殻果（ナッツ）で、9月ごろから収穫が可能です。
春に咲く藤のような花やヒイラギのような葉も美しく、観賞価値も高い果樹です。
〇置き場所 日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。
生育適温は10～25℃。
0度前後まで耐寒性があると言われていますが、10度以下になると成長が止まってしまうため、日本の気候では鉢植えでの管理をおすすめします。
屋外越冬の場合は、葉が傷んだり落葉することがあります。
外で管理する場合は、霜や強風の当たらないところに移動してください。
〇用土 水はけのよい、よく肥えた弱酸性土壌を好むため、観葉植物の土や山土2：パーライト1：パーク堆肥1でブレンドした土などを用います。
培養土(鉢植え専用用土) 、もしくはブルーベリーの鉢植え専用土でも問題ありません。
〇手入れ 過湿・乾燥には強いですが、植え付け後はたっぷりと水を与えてあげてください。
果実がついてからは、水を与え過ぎると生理落果しやすくなるので、与えすぎに注意してください。
春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えます。
葉が込み合い、日当たり不足にならない程度に12～1月ごろ間引く程度の剪定をします。
樹高が高くなりすぎる場合は、主幹を切り、芯を止めて、主枝を2～3本伸ばして低い樹高に仕立てます。
剪定の際は、花芽が2年目の枝の先につきますので、切り戻し過ぎると花が咲かなくなりますので注意しましょう。
〇植え付け 日本では遅霜の心配がなくなってからの4月以後が適期です。
根が浅いため、風で倒れないよう支柱に固定するなど、防風対策が必要です。
若木は霜や寒さに弱いので、必要であれば霜よけをおこないます。