バイオリンを購入する際に、楽器の違い（値段・品質の差）を疑問に思うことがあるはずです。
バイオリンは同じ形をしているので、安いものも高いものも区別がつきにくいと感じるお客様が多く、 そのご相談が店頭では最も多いと言ってもいいでしょう。
私たちはバイオリンに、「弾き続けられるか」、「弾くごとにバイオリンが良く鳴るようになるか」、 といった楽器の真髄を求めます。
合格したバイオリンを正直な価格で表します。
KileHenバイオリンは、バイオリン職人が手仕事で作り上げるバイオリンです。
使用するバイオリン材は品質が高いものを厳選しています。

■　手彫り バイオリン表板、裏板はカーブしています。
カーブを職人が削り出して作るのが、バイオリンの作り方です。
コストダウンのために、プレス（圧縮）でアーチを作ることもできますが、伝統技法である職人の削り出しにはかないません。
KilHenバイオリンは一台ずつ丹念に職人が手で彫って作られています。

■　表板　単板トーンウッド 表板は単板（一枚板）です。
弾きこめば弾きこむことに響きが豊かになるのが単板の特性です。
美しい音を出すことができる楽器材は、他の木材と区別し、特別に”トーンウッド”と呼ばれます。
厳選したトーンウッドを使用しています。

■　天然木　黒檀 黒檀ペグ（弦巻）、黒檀あごあて、黒檀指板を使用しています。
黒檀は硬く耐久性のある木で、古くから楽器用の高級材として愛用されています。
資源問題により、黒檀に代わる材を研究してはいますが、今のところ黒檀に勝るものはないとされています。
高級楽器に使用します。
　 ・黒檀ペグ（弦巻） 樹脂製ペグがありますが、バイオリンには天然木が良いです。
なぜならば、バイオリンは木製品のため、温度湿度により収縮し呼吸しています。
ペグが樹脂だと、ペグは環境の変化を受けないため、バイオリン本体と一体化してなじまないからです。
・黒檀あごあて 樹脂製のあごあてがあります。
樹脂の場合は、肌の油・汗によりヌルヌルし、肌触りも良くありません。
黒檀製は、自然な肌触り。
バイオリンをあごで持ちやすく、正しい姿勢を作りやすいです。
・黒檀指板 指板は音を作る部分です。
ギター指板をはじめ、弦楽器の指板は黒檀が最高です。
色を塗った指板は音が悪く、黒檀の質が低い指板、合わせ板の指板は指板の割れがあります。
KilHenは色を塗らないでも色が深い高品質の黒檀を、自然のままで使用しています。
タッチも音色も良いです。
　 4/4サイズ（左）　1/10サイズ(右）
■　一台一台　職人がつくり　仕上げます 上の写真は、大人用4/4サイズ（写真左）、子供用 1/10サイズ（写真右）です 同じ品質で作りますが、天然木を使用しますので木目は違います。
色目も少しずつ異なります。
職人が作るバイオリンですので、こういう点が温もりであり、このバイオリンの特徴です。

■　フレイム・メイプル（虎杢入り） 表板、側面、ヘッドにはフレイム・メイプルという高級なメイプルを使用しています。
フレイム・メイプルは独特の”縞模様”が特徴で、縞目が濃く、良く出ています。
立体的に浮かんだように見えます。
フレイム・メイプルは、普通のメイプルとは格段に品質が高いのが特徴。
見た目の美しさと音の良さを持ったメイプル材です
【KilHen / キルヘン】 ドイツはバイオリン製造の歴史があり、ドイツバイオリンが世界で一番といわれることもありました。
KilHen Violinはドイツのマイスター　バイオリン製作家S.Berndt氏が技術指導・監修のもとに製作します。
マイスターは、長いバイオリン製作経験を経て、受験資格が得られる厳しい世界。
試験に合格した職人にマイスター称号が与えられます。
マイスター製造のドイツバイオリンは金額的には桁が一ケタ違ってきます。
そこまで金額をかけることができれば一番ですが、そうもいかない場合のためのKilHenバイオリン。
KilHenバイオリンはマイスターが練習用バイオリンを監修し品質を保ち、バイオリンの材料を厳選しながら、優しい価格で練習用バイオリン向けに製作しています。

【セット内容】　バイオリン本体・バイオリンケース・バイオリン弓・松脂