CD講座(全6巻)
鈴木大拙講演選集 禅者のことば
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収録内容
● 第一巻 東洋の母なる思想 56分(昭和35年) 東洋思想の根底にある母的なものを西洋思想との対比によって鮮やかに浮き彫りにし、ゆるやかで人間性に満ちた生活を説いた大拙の真骨頂ともいえる講演。
●第二巻 禅の考え方—頌寿記念講演 65分(昭和35年) 禅宗の考え方の基本に、対立する概念を一体としてとらえる考え方がある。
その考え方を進めてゆくと、「煩悩即菩提」という大乗仏教の究極に到達する。
晩年の大拙は、禅宗の考え方を浄土真宗の考え方に近づけようとする傾向が生まれてゆく。
●第三巻 念仏とは何か 40分(昭和39年) 浄土門の「機法一体」という教えは、衆生が阿弥陀仏を信ずる気持「機」と、阿弥陀仏が衆生を救う力「法」の二つが一体になることをいう。
これが浄土門の教義の重要な言葉になった。
浄土宗、浄土真宗の教えの核心を説く。
●第四巻 キリスト教と仏教 55分(昭和39年) キリスト教は「父」の宗教であり、仏教は「母」の宗教であるという。
キリスト教では「罪」といい、罪を罰する、罪を贖うという言葉があるが、仏教ではその概念がなく、仏の「慈悲」の心で許されてしまう。
大拙ならではのキリスト教と仏教の比較論に注目。
●第五巻 妙好人 40分(昭和40年) 妙好人とは、浄土真宗の門人が理想とする篤信者のこと。
明治から昭和の初期にかけ、妙好人・浅原才市がいた。
船大工をしながらカンナくずに浄土真宗の領解(りょうげ)を書き続け、後にノートに筆記するようになり、数十冊が残った。
その浅原才市の生涯と浄土真の信仰のあり方を語る。
●第六巻 対談=鈴木大拙・金子大栄 「浄土信仰をめぐって」 55分(昭和41年) 真宗大谷派の近代教学を築いたといわれている浄土真宗を代表する僧侶、金子大栄師と禅学を代表する大拙との対談。
話は浄土仰をめぐり、「弥陀の本願」のことや「機根」についてなど、多岐にわたって興味深い遣り取りが続く。
鈴木大拙(すずきだいせつ) 明治3年金沢に生れる。
同24年、円覚寺の今北洪川、釈宗演について参禅。
翌年東大専科に入る。
27歳でアメリカに渡る。
この頃より仏教関係の著作を英訳刊行。
昭和11年ロンドンでの世界信仰会議に日本代表として出席。
この時以来欧米諸国で講演。
24年文化勲章。
41年96歳で没す。
「禅と日本文化」Zen and Japanese Cultureをはじめとするその英文著作は、E・フロム、A・トインビー等多くの西欧知識人にも影響を与えた。
●仕様:CD6枚+48頁解説書(解説:上田閑照/寺島実郎/古田紹欽)
●定価:税込 15,750 円
●協力:(財)松ヶ丘文庫
●発行:アートデイズ
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