≪消滅。ナパ・ヴァレー最古のシャルドネ畑からのシングル≫ ○[AG96点]

【生産終了】 ファイラ シャルドネ "ハインズ ヴィンヤード" クームスヴィル [2019] (正規品) Failla Chardonnay Haynes [白ワイン][アメリカ][カリフォルニア][ナパヴァレー][フェイラ][750ml]

【生産終了】 ファイラ シャルドネ "ハインズ ヴィンヤード" クームスヴィル [2019] (正規品) Failla Chardonnay Haynes [白ワイン][アメリカ][カリフォルニア][ナパヴァレー][フェイラ][750ml]
レビュー:0件
総合評価0
[ナパ最古] ラスト Vtg. ◎132年を経て、手放されてしまったナパ最古のシャルドネ畑。
ナパ・ヴァレーはクームスヴィルに在る、『ハインズ・ヴィンヤード』(Haynes)をご存知でしょうか? ターリー御用達として知られる『ハイン・ヴィンヤード』(Hayne)とは別物。
あちらはセント・ヘレナにあります。
コングスガードが誇る『ジャッジ・ヴィンヤード』の所在としても知られるクームスヴィルにあるこの畑を一言で表すならば、"ナパ最古のシャルドネ畑"。
その歴史と、そしてそこから造られる国内唯一のシングルの存在、更にそれが飲めなくなってしまう、というのが、今回の主旨です。
◎ハインズ・ヴィンヤード(Haynes Vineyard) 1885年から2019年まで、およそ130年に亘って同じ一族が所有していたこの地所。
元はこの一族が、ナパ市の創設者であるネイサン・クームスから買い上げたものです。
転機は前オーナーのダンカン・ハインズ。
元弁護士で、彼の法律事務所の顧客が、かのルイス・マルティーニ・シニアでした。
当時、ハインズ家はその土地を、牛の放牧と、プルーンをメインとした果樹園として利用していましたが、ルイス・マルティーニの勧めで1967年に初めて葡萄樹を植えます。
その後も植樹面積を増やした結果、現在では約33エーカーの畑となりました(半分以上がシャルドネ)。
そしてこの33エーカーのうち、わずか3エーカーにのみ、1967年植樹のシャルドネのオリジナル・ヴァインが現存。
これが、現在も果実を実らせ、商用ワイン造りに使用されているシャルドネ樹としては"ナパ・ヴァレー最古"と言われています。
開墾当初のコンサルタントは伝説のアンドレ・チェリチェフ。
彼はこの畑からの果実をいたく気に入り、 自らの『ボーリュー』にも使用。
ハインズ家は後の1983年に元詰ワインを初めて手掛けますが、ファースト・ヴィンテージの顧問醸造家となったのもアンドレでした。
◎エレン・ジョーダンのハインズ ハインズ家はその後、元詰をやめて専業グロウワーに戻ります。
顧客には、ルイス・マルティーニ、ボーリューのみならず、スタッグス・リープ、アルノー・ロバーツといった錚々たる面々が連なっていました。
そして、3エーカーのみのナパ最古のシャルドネ・ブロック…この貴重すぎる果実の使用を許されていた、数少ない人物の一人こそが、エレン・ジョーダンでした。
ヴィノスによれば、彼の『ファイラ・ハインズ』には、全てではないにせよ、このナパ最古のシャルドネが用いられていたそうです。
ところがです、冒頭にも書きましたように、2019年、ハインズ・ファミリーは遂にこの畑を手放してしまいます。
売却先とは…あの『ハイツ・セラーズ』のオーナー、ゲイロン・ローレンス! ハイツに使用されつつも、外部供給が継続されれば…と期待されましが、ゲイロンは2019年を以て、ハインズの外部供給を全て打ち切り。
しかもハイツに使用することもなく、なんと独立ワイナリーとして再建。
新たに『ハインズ・ヴィンヤード』を立ち上げ、’20年よりエステート・ボトルをリリースしたのです。
この新生ハインズはファースト・ヴィンテージでいきなり【AG96点】を受賞し、ガローニ絶賛の鮮烈のデビューを飾りました(冒頭看板画像がそれ)。
これにより、ファイラを含め、外部生産者によるハインズ単一畑はすべて生産終了。
ファイラはこの’19年がラスト・ヴィンテージ。
日本で飲めた、唯一のハインズ単一畑が失われることとなります。
▼ファイラ(Failla Wines) ファイラとは女帝ヘレン・ターリーに従事し、彼女の弟であるラリー・ターリー率いる 『ターリー・ワイン・セラーズ』にて、ヘレンの代わりに醸造コンサルタントを任されたシンデレラ・ボーイ…エレン・ジョーダン(Ehren Jordan)のプライヴェート・レーベルです。
女帝ヘレン・ターリーが持つ「マジック・タッチ」の後継者であるエレン。
しかし "触れるワインが全て素晴らしい品質となる" という結果は同じにせよ、そのスタイルは対象的です。
「ローヌ・スタイルのシラー」/「シャブリ・ライクのシャルドネ」/「クラシックなブル調ピノ・ノワール」と呼ばれるフェイラのワイン群は、加州の典型的とは異なる方向性を持ち、またこうした流れは今でこそトレンドとしてもてはやされていますが、既に90年代からこの型を我が物としていたエレンの才には脱帽するばかり。
こちらでのご案内は、ファイラ×ハインズのラスト・ヴィンテージ、’19年です。
その素晴らしさはガローニをも虜にし、ハインズのみなず、ファイラ歴代全シングル・シャルドネの史上最高スコア、【AG96点】を受賞。
有終の美を飾りました。
◎VINOUS(2021.1)より 【AG96点】 「The 2019 Chardonnay Haynes Vineyard shows why this Coombsville site is so magical. Ample and textured, the Haynes possesses remarkable depth in every dimension. Lemon confit, apricot, almond, sage and dried flowers open effortlessly, revealing a Chardonnay of pedigree and class. Don't miss it.」 熟したレモン、トロピカルフルーツ、ハチミツ、花、クレメンタイン、ベーキングスパイスなど、香りだけでも満足できる芳しい芳香。
口に含めば、豊かで、リッチで、ソフトで、しかしピュアで、ガローニが「血統」と「品格」と述べるように、そこには格調が備わっています。
旨味が口いっぱいに広がり、上品な樽とともにフィニッシュまでおいしく、すっきりしているのに深みがあります。
当’19年を以て、ファイラ×ハインズは姿を消します。
歴代ファイラ・シャルドネの中でも#1シングルだというのに…。
それどころか、ハインズの元詰が上陸しない限り、ナパ最古のシャルドネを日本で愉しむことができるのは、これが最後。

●最後の、そして最高峰の外部ハインズ単一畑。
逃すにはあまりに惜しい、二度と造られることの無い銘酒です。

■ヴィノス96ポイント(ワイナリー歴代No.1シャルドネ)

9,878円(税込) 送料別 詳細・購入はこちら

カリフォルニアワインのYANAGIYAでの売れ筋商品